私は柔道整復師であり
パーソナルトレーナーであり
フィットネスインストラクター
でもあります。
現在、
トータルコンディショニング
ジムと銘うって
治療と筋トレ、ヨガの指導を
しています。
上記の三つの職を融合させる
べく、試行錯誤しながら
日々活動しています。
このブログは”雑記”なので
健康情報以外にも
猫の話やら韓国ドラマやらと
その時々、
思いつくことを書いている
のですが、
たまには運動指導者らしい
テーマでいってみようと
思います。
まずは、筋肉について。
筋肉は赤筋と白筋に
分けられます。
この赤と白の色分けは
見かけ上の色の違いです。
そして
赤筋=遅筋、白筋=速筋とも
言われます。
遅筋は収縮速度が遅く、長い間
収縮し続けられ、
速筋は収縮速度が速く、
瞬発的に
大きな力を発揮できます。
この赤筋、白筋は一人の人の
体に両方存在し、その割合には
個人差があります。
例えば
持久力を求められる
マラソン選手には赤筋が多く、
瞬発力を求められる短距離走の
選手には白筋が多いと
言われています。
この赤筋、白筋の内
白筋は
加齢とともに減少します。
つまり
素早く動くことが苦手になる
ということですね。
健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/kinniku-aka-siro.html
私の記憶が確かならば
何年か前に話題に
なっていたと思うのです。
「高齢者は白筋を鍛えよう!」
「そのためにはこの運動を
しましょう!」と
テレビ番組で取り上げられ、
それが結構盛り上がって
いたような気がします。
それが高齢者の間で
すっかり定着したためか
「速いことはいいことだ。」と
スピード至上主義的発言を
時折、耳にします。
もちろん
速く動けるに越したことは
ありません。
だからといって何でもかんでも
勢いをつければいい
というものでもないのです。
例えば筋トレ指導で
ウォーミングアップを兼ねて
仰向けで腰をひねる動作を指示
した時に、最速のメトロノーム
ばりに左右に脚を倒す人。
場合によっては腰を傷めます。
ショルダーシュラッグ(肩を
すぼめる動作)で肩を上げた後
全力で引き落とす人。
脱臼希望の勢いです。
そしてヨガの時。
ヨガのゴールは瞑想です。
そのために、一瞬一瞬丁寧に
自分の体と対話をしていく時間
なのです。最近よく聞く
マインドフル、
ということです。
それなのに
いかに素早くきっちりと
ポーズをきめるかを目的に
してしまうと、もはやそれは
ヨガではないのです。
要は、
ケースバイケースなのです。
人間の動作は「速さ」と「遅さ」が
あって、それに優劣はありません。
必要な時に必要な反応が
できることこそが重要です。
そして
それぞれの目的に合わせた運動が
あります。
さらに言えば
加齢にともない白筋が
減るというのなら、それは
ある程度自然現象です。
一旦は受け入れて、その現象を
加速させない生活を心がければ
いいのだと思います。
食事のバランスを
取るのと同じで
速さが必要な時は速く、
ゆっくりするときには
ゆっくりと動き、
体にいろいろなリズムの刺激を
入れましょう。