猫を飼い始めて
3ヶ月が過ぎました。
我が愛猫は
雄猫ということもあり
それはそれは甘えん坊です。

私は猫を飼うのが初めてで
先入観から
あまり懐かないだろう、
その時の気分で
行動するだろうから
犬ほどには
触れ合わないのだろうと
想像していました。

ところが、
いざ共同生活が始まってみると
私から一瞬たりとも離れず
トイレにもついてくる
風呂にもついてくる。
眠くなれば鳴いて訴え
私の膝やお腹の上でなければ
眠らない。
今現在も、私の膝の上で
眠っています。(笑)

もちろん、
甘えられれば嬉しいのですが
身動き取りづらく
生活上不便なこともあります。

それでも
お互いのペースを擦り合わせ
新生活も軌道に乗ったこの頃、
困った事が起きました。

なんと
猫が私の肩に乗ることを
覚えてしまったのです。
乗られること自体は
問題無いのですが、
とにかく爪が当たって痛い。
爪切りできるように
なったとはいえ、まだうまくは
ないのでとがった爪で
私の首や肩は傷だらけです。
特に
肩から他の場所へ移動する時に
後ろ足で蹴られた日には
悶絶ものです。

「これはいかん!」ということで
すぐに”猫 肩に乗る”と検索。
すると
ネット情報 「愛情表現です。」
私 「・・・。」

さらに悪いことに
私の顔を噛み始めたので
「これはいかん!」と
“猫 顔を噛む”と検索。
すると
ネット情報 「愛情表現です。」
私 「ぐぬぬ・・・。」

愛されているのは嬉しいけれど
傷だらけになるのは困るのです。
とにかく猫から
乗ってきそうな気配がしたら
すぐに制したり、
私の体の向きを変えたりと、
とことん拒否していました。
それでも
ちょっとした隙をついてくる。
そんな攻防を繰り返すことで
私も疲れてしまい
ついには白旗をあげました。
諦めたのです。

どうぞ、お乗りください。
いいですとも、いいですとも。
多少のひっかき傷がなんだと
言うのでしょう。

すると
奇跡が起きました。(笑)
痛くないのです。
諦めたことで
私の肩の力が抜け、
猫にとっても安定して
乗りやすくなったことと、
数をこなすことで
猫も乗り方が上達したからでは
ないかと思うのです。

今や
肩の上の愛猫の重みや
ぬくもりを味わえるほどに
余裕もできました。

このことで
気付きました。
嫌なことをむやみに
拒否するのではなく、
受け入れることも時には
大切なのだと。
これを理屈ではなく
まさしく実体験、
体感することができました。

そんな折
ぴったりなタイミングで
これと同じことが書かれている
本を読みました。
たまたま読んでいた本に
似たようなことが書かれていて
驚きました。

それは
オリバー・バークマン著
「限りある時間の使い方」
です。
その中に
僧侶をめざす
あるアメリカ人男性の話が
あります。
寺での修行のひとつで
冷水を浴びなければならず
耐えられない程の冷たさに
別の事を考えてみたり
意志の力で
感覚を消そうとしたり
したそうです。
それでもうまくいかずある時
意識を冷水に集中させ
強烈な冷たさを全力で感じたら
苦痛が軽減された
というのです。

目の前の苦痛から目を逸らさず
受け入れる。
それが一番の軽減策になる。

納得するしかありません。
猫が肩に乗って
私は実感したのですから。


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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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