私は現在
「トータルコンディショニング
ジム」なるものを
運営しておりまして
柔道整復師であり
パーソナルトレーナーであり
フィットネスインストラクター
なのです。
その観点から
「ダイエット」について
語ります。
肥満と関節‥
先日、
ある高齢の方との会話です。
その方は膝が悪いこと、
それとは別に転倒により
肩腕に大怪我を負ったことを
話してくれました。
長く入院通院し、
医師から
「痩せた方がいい。」と
アドバイスを受けたそうです。
そうなのです。
その方は太っています。
肩腕はともかく膝のためには
減量した方がいい。
医師のアドバイスは
至極まっとう、
間違っても意地悪な
気持ちからではありません。
でも、
その方にしてみると
不快だったようで通院を
止めてしまったとのこと。
わずかな会話からだけでは
その方の心理は
汲み取れませんが
何となく想像はつくような。
高齢であり
体のあちこちが痛み、
生活するのにも
労力がいるのに
いわゆるダイエットなど
面倒に感じることでしょう。
どうしていいか
分からないことを
通院の度につつかれると
思うと、病院からも
足が遠のくのかもしれません。
管理とストレス‥
もう一つ、
これは別の高齢者との
私の失敗談です。
その方はいくつもの不調を抱え
悩んでいたので
生活習慣の記録を取ることを
勧めました。
しばらく続けたのですが
途中で爆発するように
「管理されるようでいやだ!」
と言うので中止。日頃から
まめに日記を書いてた方で
負担にならないだろうと
判断してのことでしたが失敗。
しかもその記録は私がチェック
するのではなく自分で確認する
仕組みだったにもかかわらず、
自由が阻害される感覚が
あったようなのです。
その方の気持ちも
何となく分かります。
老若男女、
「自由」でいたいですよね。
食べたい物を食べたい時に食べ
好きな人とだけ
好きな時間を過ごし、
寝たい時に寝て
起きたい時に起きる。
高齢になればなおさらです。
その権利も
あるものと思います。
ただ、
現代社会はそれを許しません。
食べたいだけ食べれば
肥満し、糖尿病、心疾患、
そして股関節、膝関節が
破壊されます。
ダイエットの新定義‥
ダイエットというのは
「美」のためだけに
あるのではないのです。
本当の「美」を支える
「健康」のためにこそ
存在します。
これからの日本は
人生100年時代と
言われています。
その一方で
寿命と
健康寿命
(健康で自活できる年齢)
との差は約10年。
つまり
病院のベッドの上で
10年間を過ごして
終る、ということなのです。
誰だって
自活できるまま
人生を終えたいですよね。
そのカギは
ダイエットを含む
自己管理にあります。
だからこそ
目をそらさないで
向き合って欲しいのです。
面倒に感じるかもしれません。
少し不自由になるかも
しれません。
分からないことがあれば
専門家に頼って下さい。
不自由の向こうに
真の自由があります。
諦めずに
生命の炎を最後まで
燃やし尽くしましょう。
そのためのダイエットが
真のダイエットです。