定期購入している
化粧品の会社に
登録情報の変更をしたくて
電話をした時のことです。

オペレーターの女性が
対応してくれました。
その女性の声は
半分以上が空気じゃないのか、
というほど
いわゆる
スモーキーボイス
だったのです。
もちろん
不快ではなく
柔らかい感じが
オペレーター向きだとも
思いました。

その女性がその声で
「お客様番号を
お願いします。」
と言い、
私は
「ゼロゼロゼロ‥。」
と答えました。
そして彼女が
「復唱します。」
と言った直後に
事件は起きたのです。(笑)

「ズェロ・ズェロ・ズェロ‥。」
まるで
地の底から這い出るような
野太い声で返してくる。
(電話口の担当代わったのか?
妖精のような声、
どこいったーっ!)
あまりのギャップに
度肝を抜かれ、
笑いをこらえるのに必死。

その後の会話でも
笑っているのを気付かれまいと
そればかりが気になって
中身が入ってこない。
こらえきれず私の声が
時々裏返っていましたが
それに気付いているのか
いないのか、淡々と手続きを
進める女性。

そして
クライマックス。
「お電話
ありがとうございました。
担当
○○○○ ○○○が
承りました。」と
スモーキーボイス再び。
その名前があまりにも
上品だったので
もう限界、
ノックアウトです。

なんたって
漫画に出てくる
お嬢様キャラに
高率で付けられる
苗字に加え、
ご両親がロマンを
これでもかと詰め込んだような
下の名前。
ここに書き出せないのが
本当に残念です。

電話を切った後も
しばらく
笑いが止まりませんでした。
そのオペレーターには
私を楽しませている自覚は
まったくないと思います。
復唱の野太い声は
間違いがないよう
はっきりと発音したが
ためかもしれません。

それにしても
お客様相談センターへの電話で
ここまで笑わせてもらえるとは
思ってもみませんでした。
オペレーターも人によっては
感じが悪く
不快にさせられることも
あります。
今回それどころか楽しくて
私は一気にその化粧品会社が
好きになり
できることなら
その女性とまた話したいとすら
思いました。

そう思うと
電話窓口の仕事とは
まさしく企業の顔。
とても重要なのですね。
なぜなら
たった一人の一度の対応で
企業イメージが左右されて
しまうのですから。

仮に不快にさせた一人の人が
購入する金額が
わずかであっても
ちりも積もれば山となる、
ですし
不快になった人が
口コミを拡散させれば
これまた
少なくないダメージを
受けるのです。

もちろん
今回のそのオペレーターは
意図せず私から
笑いを取ったのですが、
でもきっとそれは
彼女の内面や
仕事への誠実な姿勢が
生んだミラクル
だったのではないかと
思うのです。







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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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