ここ最近、
「ばね指」の症状を
訴える方が
増えてきました。
それならばと、
その予防策や
なってしまってからの対策を
ブログにまとめようと
考えているところです。
できる限り役立つものを
届けようとすると
下調べも入念になり
あと少し
時間が掛かりそうです。
少し触れると
「ばね指」とは
手掌のMP関節周辺の屈筋腱に
生じる腱鞘炎。
※手掌=手のひら
※MP関節=指の根っこ、
手のひらに近いところの関節
※屈筋腱=指を曲げる筋肉に
続く腱
つまり腱鞘炎のひとつです。
この症状に悩まされるのは
●手指をよく使う人
●女性
ばね指は機械的刺激
(物理的な力を受けること)
により腱鞘(腱を包む鞘状の
組織)が炎症を起こすもの。
手指をよく使う人は当然
刺激を多く受けるし
男性よりも女性の方が
比較的手先の作業が多い
ことの結果でしょう。
「ばね指」のみならず
体の状態はその人の生活を
反映したものだと
つくづく感じます。
大げさに言えば人生を表すと
言っても
いいのかもしれません。
生活の中でも特に仕事。
1日24時間、そこから
睡眠時間を7時間引いて
残り17時間としたら
8時間勤務でも1日の約半分が
仕事に充てられているのです。
仕事中は疲れたからといって
勝手に休憩するわけにも
いかず、ましてや大の字で
横になるなんてほとんどの人が
できないはずです。
その少しの無理を重ねていくと
病気になったり怪我をしたり。
そして私が多くの方の体を見て
気付いたのが
「姿勢」です。
一人ひとりの生活状態によって
「姿勢」が作られています。
最近多いのはパソコン操作に
よる猫背、骨盤後傾。
また事務作業などで
座っている時間が長いと
背骨が左右どちらかに
傾いていたりもします。
高齢者や幼児と接し
目線を合わせる為に
かがむことが多いと
背中が丸くなったり
そこから不自然に首が
持ち上がったりしています。
また、立場上
背筋を伸ばしていなければ
ならなかったりすると、
無理な力がりきみとなって
これまた不自然な姿勢に。
それぞれ
1日の終わりに体をリセット
する時間があれば影響は
少なくて済みます。
でも多くの方々は
その時間も取れず、
疲れた体のまま
眠りに就くのでは
ないでしょうか。
ではなぜ
「姿勢」が元に戻らず
形作られてしまうのか。
これもまたブログのテーマに
したいのですが
最近よく耳にする
「筋膜」が黒幕と
私は考えています。
「筋膜」は第二の骨格。
体を支えています。
その主成分はコラーゲン。
ゼラチンをイメージすると
分かりやすいのですが
ゼリー液が熱い時はサラサラ、
冷めてくると固まりますよね。
全身に張り巡らされ、体を
支えている筋膜も同様、
血流が良く筋温が保たれている
状態ならいいのですが、
同じ姿勢で長時間
固定されていれば、血流が滞り
筋温も下がり固まってしまうの
です。
それが常態化すれば
その人の”生活の形”が
作り上げられていく、という
ことになります。
でもこれって
一生懸命仕事に取り組んでいる
証でもあるのですよね。
多少の辛さは我慢して
真摯に仕事に向き合って
いるからこそだと思うのです。
ただ、
体に悪いのも事実。
願わくば、自分の体を労わる
時間をほんの少しでも
増やして欲しい。
仕事に限らず、ひとつのことに
真剣に取り組んだその勲章も
素晴らしいけれど、
それに加え、自身の体を
大切に大切に使ってきたと
分かる体を持ってこそ
いい人生を送ってきたと
言えるのではないかと
思います。