「風呂キャンセル界隈」が
一時話題になりました。
調べたところ2024年4月ごろに
SNS上で
話題になっていたようです。
もう一年前のことなのですね。
時の流れが速すぎる。
当時、
この言葉とその意味を知り
驚きました。
私にとって入浴は
生活習慣のひとつとして
完全に根付いているからです。
正直、何日も入浴しないなんて
不潔だと思いました。
風呂をキャンセルする理由の
多くは、面倒だから
ということのようです。
中には、精神疾患を患っている
ことが原因の方もいるようで
一概には言えませんが、
風呂の準備、入浴そのもの、
髪を乾かすことも含めた
後片付けなどが面倒くさいから
キャンセルするというのが
大方の理由とのこと。
当初、この現象に
否定的批判的だった私ですが
気づいたら自分自身、
毎日毎回
「面倒だけど仕方ない入るか。」
と重い腰を上げ支度をし
しぶしぶ入浴しているのです。
体を洗ってきれいにしたい
という思いと、
「めんどくせ。」の
シーソーゲーム。
今のところ入浴する方が
勝っているというだけのこと。
でも、
昔は違いました。
「お風呂に入りたい!」という
気持ちがもっと強かったのです。
世の中の人全員とは
言いませんが、
私だけでもないのでは、
と思います。
昔と今で、何が変わったのか。
ここからが
偏った推測なのですが
ずばり
エアコンの普及が要因では
なかろうかと思うのです。
私は昭和生まれ昭和育ちで
当時、薪で焚いた風呂に
入っていました。
薪を割り、釜に火を付け
熱い湯に水を足し温度調節を
して入り、
シャワーなんて物は無く、
風呂桶で頭から湯をかぶり
髪を洗っていました。
今の数倍も面倒くさかった
のです。
そこから風呂場環境もどんどん
進化して蛇口をひねればお湯が
出るし、シャワーがあるのは
当たり前、石鹸よりも
ボディソープが好まれ、
リンスがいつの間にか
コンディショナーって
呼ばれていたりと
めざましい変化を
遂げています。
それなのになぜ、
キャンセルされてしまうのか。
昭和の時代、
エアコンが一般家庭に普及して
いなかったころ、
夏の暑い日には
うちわか扇風機で対処するしか
なかったのです。
車のエアコンも一般的では
ありませんでした。
当然学校にもないし、
店にもありませんでした。
そのころの夏の気温は今よりも
低かったとはいえ、
暑いは暑い。
一日中汗だくになってベトベト
ですから、
早く風呂に入ってさっぱり
したいと思うわけです。
風呂上りに
「あー、さっぱりした!」
と思わず声に出したものです。
また、冬の寒い日も
家や学校などの建物が
現代のように気密性が高くは
ありませんし、暖房設備も
整っていないことから
寒さを感じることが
多かったのです。
冷え切った体で湯舟に浸かり
「ぶあ―っ!」と
野太い声が出ることも
しばしば。
つまり
不快感から脱する方法が
入浴だったということですね。
ところが現代は
春夏秋冬いつでもどこでも
空調完備ですから、
ベトベトにもヒエヒエにも
ならないわけです。
不快を感じない、
ギャップがないから
入浴の必要性を感じないのでは
ないのでしょうか。
では、
現代に入浴はさほど
必要ないのかというと
そんなことはありません。
体を清潔に保つのはもちろん、
湯舟に浸かることで
血行促進、
体温が上がり、
筋肉がゆるみ、
心身ともにリラックスできる
のです。
現代のストレス社会において
とても大切な習慣なのです。
あらゆるものが進化し続ける今
どこかの大企業で
入浴の面倒くさいを無くす
何かが開発されると
我々の健康寿命も延びていく
かもしれないと
妄想と期待を
膨らませています。