こむら返り。
感じで書くと腓返り。
ふくらはぎに起こる
筋痙攣の総称とのこと。
筋肉の意識しない持続的な
強直性収縮である筋の攣縮を
示し、有痛性である。
こむら返りを生じている筋は
硬く収縮しており、局所の筋が
硬く膨隆しているのがわかる。
筋攣縮の持続は数秒から数分で
あることが多く、
特に激しい運動の後や、水泳後
睡眠中にみられることが多い。
特に睡眠中は
眠気が吹き飛ぶほどの激痛が
襲うものの、寝起きで早急に
対処ができない為、起床後に
ふくらはぎの筋肉痛や寝不足が
残ることがある。
(Wikipediaより)
※攣縮=1回の刺激により
筋肉が1回だけ収縮して
もとに戻ること。単収縮。
この記事の執筆者は
少なからずこむら返りを
経験しているのでは
ないでしょうか。
太字にした部分の臨場感に
熱いものを感じます。(笑)
さて、
その原因と対策について
語りたいのですが、
その前に。
ここではあくまでも
柔道整復師(骨折、脱臼、捻挫
打撲、挫傷といった急性期の
怪我への施術。骨、筋、
軟部組織が専門)の立場で
発言します。
よって、薬や疾病が原因の
こむら返りには適応しません。
いわゆる良性のこむら返りに
ついてのみ解説します。
なぜ、
こむら返りが起きるのか。
その原因は
1.加齢
2.疲労
3.栄養不足(マグネシウム)
4.発汗
5.脱水
など。
加齢により筋量は減少します。
筋量が少なければ体を支える
だけでも負担が増し
疲労しやすくなります。
また、筋の収縮弛緩には
ミネラルが必要で
特にマグネシウムは弛緩に
働くのです。
そのミネラルは発汗でも失われ
意識的に補わなければ
不足しがちに。しかもこの
流出量も加齢により
増加するのです。
また、正常な筋活動に必要な
ミネラルや酸素は血液によって
筋細胞に運ばれるというのに、
個人差があるとはいえ
動脈硬化によって血流も悪化
していたりします。
その上、水分不足でドロドロ
血液だとしたらますます
「こむら返り」を
招いているようなもの。
ならばこれら
全てを裏に返せば予防の
可能性が見えるということ。
筋力アップの為に筋トレを
習慣化。血液循環改善の為に
ウオーキング(軽い散歩でも)。
速やかな疲労回復には
湯船に浸かり体を温め、
就寝前にストレッチや
マッサージ。
運動や入浴でよく汗をかけば
汗腺を鍛えられることで
ミネラルの流出を減らして
いけるかもしれません。
食事では海藻、ナッツ類、果物
などマグネシウムを多く含む
食品を取り入れて、
運動後、入浴後、また
暑い夏の間は水分補給を
充分に行いましょう。
これは
こむら返りの予防策ですが
結局、健康作り全般に通用する
内容ですね。
これに加え
エアコンによる冷え対策を
行えば万全かと。
ここまでやっても治まらない、
頻繁に起こるということなら
前述したように
何らかの病気が
隠れているのかもしれません。
その場合は速やかに
医療機関を受診して下さい。