台所のシンクの蛇口から
ポタポタ。
水漏れです。
築40年以上、
ここまで
新品に入れ替えることなく
使い続けているので
ガタがきて当然。
修理もしくは買い替えか‥。
とにかく何とかしなければならない。
とはいえ、
面倒くさい。
ああ、
それにしても
ポタポタという音が
気に障る。
ここ最近
何事も無く毎日を過ごしてきたのに
たったこれだけのことに
ペースを乱されるという
苛立ち。
どうしたらいいのか、
よく分からないモヤモヤ感。
でも
そうも言っていられないので
とりあえず
ネット検索してみました。
今回の水漏れは
蛇口と取り付け口の間から。
調べてみたら
蛇口に巻かれた
シールテープ、というものが
劣化しているのだと
分かりました。
現段階で
原因が分かっただけです。
それだけなのに
心が軽くなりました。
肩の荷が下りた感じ。
それで
気付きました。
水漏れが始まってからの
私の気の重さ。
単に面倒くさいだけではなく
「不安」だったのではないかと。
私は
水道関係に限らず
家電にしても衣服にしても
修理や取り換えが苦手です。
無知なので
わけが分からない。
分からないことに手を付けるのは
大げさに言えば
恐怖に近い、
漠然とした不安を感じます。
目隠しされて歩いていく感じ、
確信が持てない感じ。
でも、
「なぜ?」の部分が分かり
相手の姿が見えると
次の「どうすれば」に
確信が持てて、
安心できるのです。
コロナウイルス感染症が
典型例かもしれません。
流行開始当初は
このウイルスが何者かも分からず
不安でしか無かったけれど
今、少しずつ見えてきて
対処法も心得て、慣れてきた。
全く不安でないとは言えないけれど
少し和らいできたような。
きっと
「知る」ということが
「不安」を和らげる一助に
なるのだろうな、と
水漏れのポタポタ音をBGMに
思いを巡らせています。