私はジムを運営し、そこで

トレーナーとして、また

インストラクターとして

運動指導をしています。

柔道整復師という治療家でも

あるので

ジムの利用者さんから

体の痛み、不具合について話を

聞くのも仕事のひとつとして

多々あります。

今までに多くの悩みを聞いてきて

やはり「ストレス」と病気やケガ

は切っても切り離せないと

強く感じています。

東洋哲学、医学では心身一如

といって心と体はひとつと

考えられています。

東洋思想だけではなく

ストレスが自律神経機能へ

影響することや、

病気やケガの一因となることは

もはや周知の事実でしょう。

ですから今さら、

しかも人生に効果って

何大げさなこと言うとんねん

ってことになります。

でも、ふと思いついてしまった

のです。そしてつながった

のです。たいしたことでは

ないけれど、備忘録として

書いておきたっかた、

それだけです。

ストレスが人体に与える影響に

ついて、多くの研究がされて

います。ですから

いわゆるエビデンスという

レベルよりも

もっと現場レベルでの話、

世間話と思ってください。

ストレスと一口に言っても

いろいろです。

身体的なストレス、

精神的なストレス、

とても嬉しいことがあると

それも

ストレスになるようです。

この「ストレス」という言葉を

「プレッシャー」と

言い換えます。

「プレッシャー」とは重圧、

圧力です。

人の体には

重力が働いています。

人が生まれた直後は寝た状態。

徐々に骨や筋肉が発達し

寝返り、はいはい、お座り、

つかまり立ち、歩行と

進んでいきます。

重力に抗えるようになる

のです。

これに対し老化とは

徐々にこの重力に対抗できなく

なること。言葉は乱暴ですが

潰されていくということだと

思います。では、

人の生老病死の根源とも言える

重力にストレスという圧力が

加わったらどうなるのか。

これは老化(病気、ケガを含む)

をより推し進めてしまうだろう

と考えました。

その対抗策を考えて思いついた

のが「筋力トレーニング」です。

特に抗重力筋を鍛えること。

抗重力筋はその名のとおり

重力に抗う筋肉です。

人体の筋肉の内、立ち姿勢を

支える複数の筋肉の総称です。

定義に

多少ばらつきがありますが

大まかには

胸鎖乳突筋

腹直筋

大腿四頭筋

前脛骨筋

下腿三頭筋

ハムストリングス

大殿筋

脊柱起立筋

などです。

この抗重力筋を鍛えれば

重力+圧力の潰そうとする

力に対抗できるのではないかと

思い至りました。

もちろん自然の摂理には

かないませんから、老化

スピードを緩めるという

程度です。

そんなことを考えながら

ネットを眺めていたら

抗重力筋にはミトコンドリアが

多く存在するという記事が目に

留まりました。

ミトコンドリアとは細胞内にある

言わばエネルギー工場です。

その工場を活性化することで

免疫、脳機能、美容など様々な

健康効果が期待でき、まさに

老化に抗う一手となるのです。

そのミトコンドリアが

抗重力筋に多く存在するという

のだから、一石二鳥というか、

鬼に金棒というか、

とにかくここを鍛えない手は

ありません。

抗重力筋の

筋力トレーニングを中心に

有酸素運動で体力を上げ、

ストレッチで

メンテナンスをすれば、

今、問題視されている

平均寿命と健康寿命の大きな差

を縮めていけるのでは

ないかと思います。

そして抗重力筋を鍛え、

ミトコンドリアが活性化した

体なら、重力だけでなく

「ストレス」を強く受け止め、

体と心の健康を保っていける

とも思うのです。

比較はできないことですが、

熱心に運動に取り組んだ自分と

何もしなかった自分の人生、

特に終盤には大きな差が

生まれるのではないかと

運動指導歴30年を過ぎた

今になって、改めて

腑に落ちた次第です。

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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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