例えば
太り過ぎている人が
「ぜんぜん食べていないのに
太る!」とか
「年齢のせいで代謝が
落ちたから!」とか
「運動しているのに
やせない!」と言っているのを
耳にすることがあります。

また
生活習慣病や
関節の痛みなども
“努力はしているのに
運悪くこうなった”と
諦めてしまって
いる人もいます。
(1型糖尿病は自己免疫が
関わっているので外します。)

本当に
小食なのかもしれません。
加齢により代謝も落ちます。
一生懸命運動してもなかなか
結果が出ないのも事実です。
生活習慣にも気を付け、
関節を傷めることなど
何もしていないのかも
しれません。

でも、あえて言います。
「原因は自分にある」
のです。

これは
私の現在進行形の話です。
膝を傷めました。
かれこれ1ヶ月は経っている
と思います。
柔道整復師という職業柄、
“困った”と”ラッキー”という
思いが同時に起こります。
どういうことかというと、
当然膝が痛むのは嫌です。
仕事にも
少なからず影響します。
反面、こんなに分かりやすい
実験台は他にないのです。
自分で自分を治療して
見立てが正しいのか、
どんな治療法が有効かを
実感できるのですから。

さて、さっそくその原因を
探りました。
思いついたのは四つ。
①股関節の古傷
②ヨガのポーズ
③猫の世話
④無理な姿勢

おそらく
どれか一つではなく
全部が複合的に起きたのだと
思われます。
そしてもちろん
加齢がベースです。

まず①股関節の古傷。
もう20年近く前のことです。
あるスポーツクラブで
ヨガのクラスを
受け持っていました。
(私は
フィットネスインストラクター
でもあります。)
そのクラブのヨガは
少し変わっていて、
ある1曲に振付をし、それを
覚えつつ最後に仕上げると
いうものでした。
その時の振付は、最後に床で
開脚し勢いよく前屈するという
難易度の高いもの。
その日もラストにバーンと
上半身を倒したところ
ブチイッッと音がして
私の右のお尻に激痛が走った
のです。
その後、柔道整復師や鍼灸師に
診てもらったことも
あるのですが、不調のまま
現在に至ります。
肉離れまたは、
靭帯損傷かといったところ。
調子の悪さは腰痛にも波及し、
ずっと何となく痛いままです。
今回その影響がついに膝まで
及んだのかもしれません。

②ヨガのポーズ
“英雄座”というポーズを
お風呂上りに
よくやっていました。
これ、膝に悪いのです。
正座から膝はつけたまま
足を両側均等に開いて
お尻を下ろし、上半身を
仰向けにするもの。
膝は過度に折り曲げられ
股関節や足関節に充分な
柔軟性がない場合、さらに
膝への負担が増します。

③猫の世話
昨年夏から猫を飼い始め、
ケージやトイレの掃除など、
しゃがむことが
とても多いのです。
やはり
膝への負担は増えました。

④無理な姿勢
健康のために重要と言われる
体の部位は、時代と共に
流行り廃りがあるようですが、
回り回って私は今、骨盤に
注目しています。
骨盤は前傾12°。ではその角度
を徹底的に意識してみようと
続けたところ、反り過ぎた
ようです。反り過ぎると
膝がピンと伸びてしまい
傷めがちになるのです。

そして
これら四つは”加齢”という
悪条件を土台に
積み重ねられたのですね。

私の膝が痛いという
どうでもいい話から
何が言いたいか、というと
今の自分の体の状態は
過去の自身の行動の中に必ず
原因を持つということです。
それは単独かもしれないし、
私の膝のようにいろいろな
要因が積み重なって
起きているのかもしれません。

まずはその原因に
気付くこと。
そして速やかに止めること。

私の膝の場合、
①股関節の古傷はある程度
仕方なく、
③猫の世話は止めはしませんが
意識して動き、
②と④は中止です。
見立てとしては、
膝窩筋という膝関節内の筋肉の
炎症が主かと
あたりをつけています。
いろいろな治療法で効果を
検証しているところです。

もし、
一生懸命にダイエットしている
のに結果がでなかったり、
健康診断で
基準値を超えないように努力
しているのに思うように
ならないというのなら、
諦めずにもう一度、
食事、睡眠、運動の内容を
確認しなおしてみてください。
必ずうまくいかない
”原因”が見つかるはずです。
”原因”が見つかれば後はそれを
止めるだけです。
原因を探すときにできれば
家族や友人などの他者の目が
あるとより良いかと思います。
主観よりも客観の方が
正確なことが
ままあるからです。


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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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