先日
ネット記事を流し見していたら
「猫にも思い出がある」という
研究論文があると知り
調べてみました。
猫を飼う者としては
興味津々です。

その論文は
高木佐保さんという研究者が
京都大学大学院に在籍中に発表
したものです。
ちなみに高木さんは
大学院修了後の現在も
猫の研究を
続けているとのこと。

実験方法や結論の詳しくは
どうぞ
こちらをご覧ください。

https://www.thats.pr.kyoto-u.ac.jp/2018/08/30/5519/

とてもざっくり言うと、
実験道具は4つの皿とエサ。
各皿に条件付けをして
一度部屋に入れその皿の
エサを食べさせた猫を
一旦退出、時間差をつけて
もう一度入室させ
行動を観察するというもの。

結論、猫は
「あのお皿に
エサを食べ残したな。」と
思い出したり
「あのお皿には食べ物じゃない
ものが入っていたな。」と
その中身まで理解して
思い出すことができた
というのです。

面白い研究ですね。
でも私、
ちょっとずっこけたのです。
なぜかというと
「思い出」という言葉を
実に情緒的に解釈し
“青春の思い出”的な
キラキラしたものや
心温まるエピソードを勝手に
イメージして
膨らませていたからです。

そうか、
猫にも思い出があるのか。
ならば我が愛猫にも
老猫になってからしみじみ
振り返り
一筋の涙が流れるような
温かい思い出をいっぱい
作ってあげよう。
そのためには
朝、飼い主を無理やり
起こそうと遠い所からダッシュ
してジャンピングアタック
食らわせたりすることや、
飼い主がプリンターのインクを
換えている時に原稿カバーに
飛び乗って手を負傷させたり、
飼い主の肩に飛び乗り暴れ
首回りを傷だらけにする
ことだって、
すべて許そう。
それよりも全力で愛を注ぎ
美しい思い出を積み重ねよう。
なんて思いを巡らせていた
感じとは
少し違ったようです。

このずれはどこから来たのか。

思い出とは。
過去に自分が出会った事柄を
思い出すこと。またその事柄。
ーWeblio辞書より
うむ、
言葉の意味を私が曲解していた
ようです。

絵本に出てくるような物語とは
違っても、猫にそれだけの
理解力や記憶力があると
実証されたのは猫飼い初心者の
私としては興味深いものです。

そして
この記事について調べていたら
さらなる実験を見つけました。
元の飼い主が病気になり
手放し離れて2年経つ猫は
元飼い主の声を覚えているのか
というもの。
YouTubeの動画で見ました。
元飼い主の声と、別の人の声
数名分を流してその猫に聞かせ
反応を観察したのです。
結果、
別の人の声にはわずかに耳を
動かす程度、元飼い主の声には
大きく顔を動かし声の先である
スピーカーを見たのです。
これには感動しました。

https://www.youtube.com/watch?v=Xj-hGpdKa2k

ことわざで
「猫は三年の恩を三日で忘れる」
なんて言いますが、これを覆す
結果ではないでしょうか。
この動画で揺らいだ心を
改めました。
やはり
手にボコボコの歯跡がつく程
甘噛みされても、
靴下をはいた飼い主の足を
得物と見立て飛び掛かることも
飼い主の食べ物を欲しがって
皿に手を突っ込むことも
すべて許そう。
そして
お互い、幸せな思い出を
いっぱい作っていこう、と。


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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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