健康づくりの基本は
「食事」
「睡眠」
「運動」
です。
これは
ダイエットにおいても
病気療養においても
変わりません。
私は
柔道整復師であり
トレーナー、
フィットネスインストラクター
という
運動器を扱う立場なので
「運動」について
語ろうと思います。
WHOが出している
「身体活動・座位行動
ガイドライン」をご覧に
なったことは
あるでしょうか。
ネットで検索すると
すぐに見つかるので
ぜひ一度みてほしいと
思います。
その中に
“重要なメッセージ”として
1.身体活動は
心身の健康に寄与する。
2.少しの身体活動でも
何もしないよりは良い。
多い方がより良い。
3.すべての身体活動に
意味がある。
4.筋力強化は全ての人の
健康に役立つ。
5.座りすぎで不健康になる。
6.身体活動を増やし、
座位行動を
減らすことにより
すべての人が健康効果を
得られる。
※一部割愛してあります。
「そのとおり!!」と
思わず合の手を入れて
しまいます。
このメッセージの後に
年齢別や妊婦さん、障害者、
慢性疾患を患う人向けなど
対象を細分化し
運動種目や運動量が
提示されているのです。
とても分かりやすいし
読んでいるとやる気が
湧いてくるので私のジムに来る
お客様にも配ろうかと
思います。
ただ、運動量としてはかなり
多めの設定かな、
とも感じます。
その「運動量」ですが
最近、
東北大の研究グループが
既存の筋トレ、健康、寿命に
関するいくつもの
研究論文をまとめ、
解析したことで
興味深い結果が出ました。
週30~60分程度の筋トレで
総死亡、心疾患、癌などの
リスクが低減し
週130~140分を超えると
好影響は認められなくなり
むしろリスクは高い値を示した
というのです。
ちなみに糖尿病に関しては
運動時間が長ければ長いほど
良いとのこと。
要は
「長けりゃいいってもんじゃ
ないよ。」
ということかと。
本当にそのとおり。
運動は毒にも薬にも
なるものです。
適切なものを適量であれば
健康づくりにすばらしい効果が
ありますし、
度を過ぎれば逆効果。
運動自体、体にストレスを
加える行為ですし、
自律神経、ホルモンへ作用し
その直後には免疫も下がります。
そのデメリットは
あまり知られていなくて
やればやるほど
健康になれるといった
誤解が生まれているのです。
以前仕事を請け負っていた
スポーツクラブでも
朝の開館と同時に入館し
お弁当持参で夕方まで利用する
中高年が少なからずいました。
スタジオプログラムに連続で
参加し、すごい体力だと周囲に
褒められるとますます
頑張ってしまう。
その方々の心臓や肺、筋肉は
悲鳴を
上げていたことでしょう。
WHOがガイドラインによって
たっぷりの運動を推め
かたや東北大の研究では
割と少なめな運動時間が
推奨されている。(東北大の
研究はあくまでも
「筋トレ」においての結果です。
また、有酸素運動を合わせて行
うとより効果的とも
書かれています。)
でもこれは
矛盾ではないのです。
要はバランス。
重要なメッセージの3に
書かれているように
全ての身体活動には意味がある
のです。
つまり日常生活に運動としての
意味を持たせることが
できるということ。
これについては
次回に回します。