私は現在
「トータルコンディショニング
ジム」なるものを
運営しておりまして
柔道整復師であり
パーソナルトレーナーであり
フィットネスインストラクター
なのです。
その観点から
「ダイエット」について
語ります。

ダイエットに関する記事は
10回めで終わりにしようと
思っていたのですが、
とあるニュース記事を
見てしまったがゆえに
第11回です。(笑)

2022年7月4日の
ネットニュースです。

若年女性のやせ形、
対策強化
適切な健康管理促す、
厚労省


20代女性で体格指数(BMI)が
18.5%未満の割合が約20%
だというのです。
※BMI
=体重(㎏)÷(身長(m)の2乗)
18.5~25未満が標準体重

その原因として
•過剰なダイエット
•不規則な食事
があるようです。

私は職業柄
「やせたい」という相談を
受けることも多く、
その中には本心から
「必要ないな。」と思う
ケースもあるのです。

おそらく
美しい体型の基準が
テレビ、ネット、雑誌などの
芸能人、モデルといった
“美”を売る人達にあったり、
もしかしたら
会社、学校、家庭での
心無い一言が
きっかけだったり
するのかもしれません。

やせ過ぎの問題も含め
誤った情報の解釈からか
極端な方法でダイエットを
する人も多いような。

ダイエットを志す人の中で
少なくないのが
「短期間でやせたい。」と
いうもの。
例えば結婚式の直前だったり
なにかここぞという時であれば
致し方無い、
極端に食事制限をすれば
可能でしょう。
でも、
体への負担は大きく
十中八九リバウンドもします。

また、
食事制限はしたく無いからと
運動量を増やすことで
何とかしようという、
まさしく力業を試みる人も
います。ところが
このダイエットシリーズで
何度か伝えている通り
運動の効力は
そこまでではないのです。

では、なぜ
運動だけではだめなのかと
いうとそのひとつは
「体脂肪がつくメカニズム」
あるのです。

食べたものは
体内でブドウ糖に分解される
 ⇩
消費されなかったブドウ糖は
筋肉や肝臓にグリコーゲン
として貯蔵
 ⇩
さらに余ったブドウ糖は
脂肪細胞に中性脂肪として
蓄えられる

グリコーゲン
=すぐにエネルギーとして
取り出せ便利、あまり
たくさんは貯蔵できない
 ⇩
すぐに使われる

脂肪細胞
=エネルギーの
取り出しはしにくい、
いくらでも貯められる
 ⇩
貯蔵用

こういう特性があって
脂肪を燃やそうと運動しても
まずはグリコーゲンが使われ
その後は筋肉や骨をアミノ酸に
分解し、やっと
脂肪細胞から中性脂肪を
取り出すという長い道のり
なのです。

つまり”やせた”と言える程の
体脂肪を燃やそうと思ったら
相当な運動量が必要に
なるということ。
だからこそ
まずは食事を管理し
食べ過ぎないのが一番。
今以上に脂肪を増やさず
その上でコツコツと
運動を続け
少しずつ脂肪を減らす、
これが正解かと。

若年女性のやせすぎは
本人の健康問題のみならず
妊娠出産にも関わります。
ルッキズム、
やせ至上主義、
また、体に負担をかける
働き方など、改善
すべき問題は多々あります。
そしてやせたいという願望に
付け込むような商品、
ダイエット法の情報も
溢れていて、これに
惑わされないことも
大切です。

そして結論はシンプルです。
すべてはバランスなのです。
特別なことは必要なく
生活習慣の修正、
それだけです。

「食事」
「睡眠」
「運動」


これを客観視して
“○○過ぎ”をやめ
少しだけ軌道修正すれば
それぞれに合った
健康美がきっと
手に入ります。

(参考:土田隆監修 
眠れなくなるほど面白い
体脂肪の話)







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投稿者について

柔道整復師&パーソナルトレーナー&フィットネスインストラクターです。筋肉、骨、関節を中心に健康に関する情報をあれこれ、読書好きなのでお勧めの本を紹介したり、韓流ドラマ好きなので感動したら思わず感想を書いてしまうこともあるかもしれません。どうぞよろしくお願いします。

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