「偶然見つけたハル」‥
今観ている韓国ドラマ、
「偶然見つけたハル」。
まだ、観始めたばかりです。
なので、いいも悪いも
分からないのですが、
設定が面白い。
何が面白いかというと、
ドラマの舞台が
“漫画の中”なのです。
つまり、我々視聴者が
観ているのは、ある漫画家が
描いている
ひとつの作品という設定。
決して、漫画が原作とか
実写化という意味では
ありません。
さらに、ドラマの主人公である
女子高校生は、漫画の中の端役。
サブキャラです。
漫画の中での主人公、
キラキラした美少女を引き立てて
引き立てて引き立て続ける
役回り。
ドラマの主人公である
その女子高生は当初
自分の生きている世界が
漫画の中とは
知らずにいたのですが
あることがきっかけでそれに
気付きます。
しかも自分がサブキャラだと。
そんなこんなの葛藤で
すったもんだが起きていく‥
ようです。
まだ、途中なので。(笑)
このドラマを観て考えました。
私が”現実”と思っている
今ここは、
実在しているのだろうかと。
案外、どこぞの漫画家の
描いた世界だったりして。
そうなると、私は完全に
サブキャラ。
どれだけ多くの人を
引き立ててきたことか。(笑)
ドラマよりもドラマチック‥
もちろん、本気で
考えているわけでは
ありません。
でも、そんな気になるのは
現実社会で起きていることが
かなり刺激的だからかと。
私はテレビを観ません。
なので情報源はスマホと
人との会話のみです。
それでも毎日これでもかと
ショッキングなニュースを
見聞きします。
その大半はバッドニュース。
時にはスマホ片手に
のけぞることすらあります。
家に電話機、テレビが
あるか無いかという時代と
一人ひとりがスマホを
持ち歩く現代とでは
情報量が違い過ぎるわけで
全体量が増えれば驚きの
ニュースも増えるのは当然。
ニュースのシャワーを
浴びているうちに感覚も
麻痺しそうです。
懐かしの井戸端会議‥
この、ニュースに対する
感覚の麻痺。
私も含め、周囲の人達にも
起きているように思います。
私は職業柄、多くの人と接し
また、複数人が集まる場に
いることも多いのですが、
”話題”に変化を感じるのです。
まず、ひとつの話題で
盛り上がるのが少ないこと。
おそらく
個が優先されてきて
価値観もそれぞれ
興味の対象もそれぞれに
なったからかと。
そしてもうひとつ、
余程のビッグニュースで
ない限り
話題にもならないこと。
これこそが
刺激を受け続けて
起きている現象なのかな、と。
ひと昔前なら
それこそ井戸端会議の議題に
登るであろうことも
あまり関心がないような。
距離感の良し悪し‥
人と人との距離を保てる
今の時代は、
コミュニケーションが
苦手な私にとって
程よいと言えば程よいのです。
でも、少し寂しくもある。
のけぞるほど驚いたニュースを
同じ熱量で語れる相手が
いないと、
現実なのかそうでないのか
実感できにくい。
どこか掴みどころがなくて
落ち着かない。
まるで自分が架空の世界で
動き回る登場人物の
一人になったような感覚。
はい、もちろん
サブキャラです。(笑)
